地元暮らしをちょっぴり楽しくするようなオリジナル情報なら、鉾田の地域情報サイト「まいぷれ」!
文字サイズ文字を小さくする文字を大きくする

鉾田の地域情報サイト「まいぷれ」

鉾田トピックス 身近にある鉾田市の話題をお届け!

鉾田市生涯学習館とくしゅくの杜 企画展「鉾田陸軍飛行学校と鉾田地方の人々」が開催されています。

知らない地元の歴史の1ページを覗いてみよう!

企画展【鉾田陸軍飛行学校と鉾田地方の人々】について

場所:鉾田市生涯学習館「とくしゅくの杜」1階企画展室(鉾田市徳宿1261番地1)
開催期間:2022年9月3日(土)~10月16日(日)

主催:「とくしゅくの杜市民学芸員運営協会」(※1)
(※1)7月に発足したボランティア団体です。

 

※生涯学習館「とくしゅくの杜」では、鉾田市内から出土した考古遺物や民具など文化財資料の常設展示をしています。

映画の中でしか知らない「特攻隊」 まさか、地元に陸軍飛行学校があったとは!

四季を通して旬野菜が生産される緑ゆたかな大地、夏は海水浴で賑わう綺麗な海。のどかな風景が広がる鉾田の地にかつてあった、旧日本陸軍の軍事施設「鉾田陸軍飛行学校」について知ってもらおうと、生涯学習館「とくしゅくの杜」で企画展「鉾田陸軍飛行学校と鉾田地方の人々」が開催されています。

 

会場内には、市民団体「鉾田市郷土文化研究会」、「鉾田陸軍飛行学校を伝える会」などの協力で万朶隊(ばんだたい)隊長の岩本益臣大尉の日誌や、特攻隊員が家族に残した手紙等が展示されています。

市民学芸員が航空写真を基に制作したジオラマや、当時練習用に使用したとされる通称「あかとんぼ」や爆撃機の手作りの木製模型なども展示されていました。

終戦時に、小学1年生だったという方から「戦争中は兵隊さんが家の離れに寝泊まりしていた。食事どきになると兵隊さんたちが食べる豆腐が美味しくてご馳走になったんだ」と、にこやかに話すお父さん。

怖さ、辛さ、儚さだけじゃない! 人の優しさとぬくもり、すべてが懐かしい胸の中

展示室に入ると目の前に、ボランティア団体の方の手作りのジオラマが展示されています。
懐かしそうに立ち止まって見ているご夫婦に少しお話を伺ってみると、飛行学校の近くに自宅があったとのこと。
大阪から鉾田飛行学校へ来られた隊員さんたちに、家の離れを提供していたというお父さんのお話も聞くことができました。とても優しい隊長さんは、食事どきになるとまだ小さかった自分をいつも膝の上にのせてくれたこと。飯盒とお豆腐が美味しくて楽しみだったそうです。
終戦後にも連絡を取り合い、修学旅行で大阪へ行ったときなどに宿泊先の旅館へ出向いてくれたんだそう。

「終戦は、小学校1年生の時だったから怖かったと言えばそうなんだけど、兵隊さんにやさしくしてもらったということの方が覚えてることかな」と、懐かしそうにお話をして下さいました。

「そうそう。家はねこの辺にあったんだよ」と指をさしながら懐かしそうに語る、おかあさん。

展示室を案内していただいた、鉾田市郷土文化研究会 副会長 濱田憲一さん

展示会場には、市民ボランティアの方や学芸員がいますので、解説を聞くことが出来ます。
来場された方の中にも、戦争体験をされた方もいるので、この機会にぜひ体験談を聞いてみてはいかがでしょう。

「学ぶ」のではなく「知る」ことはとても貴重なことだと思いました。

 

写真撮影、貴重なお話を聞かせていただいた皆様。ありがとうございました。

※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。