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ふるさと納税で日本を元気に!~鉾田市~

堀場 清「海のフォトスタンド(ナラ)」

木目に魅せられた家具職人が創る、ふれて見て癒される写真立て

提供:鉾田市

小さなカンナを何度もかけて柔らかな印象のフォルムに仕上げてあります

 

木で海をイメージした写真立てにお気に入りの一枚を

 

スマホやデジカメで撮った写真、結構そのままになっていませんか?眠ったままのお気に入りの一枚をあらためてプリントして写真立てに飾ると、その日その時の記憶がよみがえり、何気ない毎日にきっとうるおいが生まれます。

 

そんな大切な写真を飾るにふさわしいフォトスタンドが、鉾田市在住の家具職人が心をこめて創り上げた「海のフォトスタンド」です。滑らかな丸みを帯びた土台は海に浮かぶ無人島を、写真をはめるフレーム部分は島に生える木をイメージさせてくれます。耳を澄ますと心地よい波音が聞こえてきそうな、なんともロマンあふれる写真立てなのです。木のナチュラルな風合いはリビングはもちろん和室や玄関にもぴったりで、置く場所を選ばないのもポイント。天然木ならではのサラッとした気持ちのいい感触を損なわない、ウレタン系のオイルフィニッシュで仕上げてあるので、触れたときのサラサラすべすべした感じもとても心地よくて癒されちゃいます。

この自然な丸みはやはり職人技!木目はまるで打ち寄せるさざ波のよう

カンナにもこんなにも種類が!一番小さいものは消しゴムほどの大きさです

大切にするのは木目を生かしたモノづくり

 

このフォトスタンドを手掛けるのは家具職人歴40年の堀場 清(ほりば きよし)さんです。なんと堀場さんは、鹿島神宮の楼門に飾られている一対のレリーフに携わった方でもあります。太陽と月、稲妻をモチーフに「神威顕現」と名付けられたこのレリーフは、落雷で倒れた樹齢数百年のご神木が使われた、それはそれは貴重なもの。硝子、鍛金、書などその道のプロによるコラボ作品ですが、堀場さんは木工・漆芸でその腕を発揮しています。

 

そんな堀場さんが日々の仕事で最も大切にしているのは、素材の持ち味を生かすこと。その最たるものが木目です。「図面を引いて作品を作ろうと思っても木目で印象がかなり変わるため、まず木目を見て、その美しさを生かすにはどうしたらよいかを考えてから作品に取り掛かります」と堀場さん。完成に至る過程にはいろいろなご苦労もあるのではと思いきや「苦労というより、むしろそれが楽しみ。自然界には実に多種多様な木があり、これはちょっと難しいかなと感じるときもありますが、木と向き合っているうちにいつの間にかできちゃうんだよね」と微笑む堀場さん。職人さんと聞くと、頑固でとっつきにくい?イメージを抱きがちですが、堀場さんの口調は穏やかでユーモアがあり物腰もとってもソフト、いい意味で思い込みを打ち破られた感じです。ですが、木への思いは人一倍強く、妥協なき姿勢を貫く姿はまさに職人なのでありました!

広々した工房で立派な一枚板の木目に目をやる堀場さん

何度も手で触れながら作品の削り具合を確かめる

細身な印象にも関わらずその手はとても厚くどっしりとしていました

茨城に根をおろして30年、これからも木とともに生きていく

 

茨城の七会村(現 東茨城郡城里町)に工房を構え約20年暮らし、より広い工房で仕事がしたいと鉾田市に移り住み10年になろうとする堀場さん。これまでの越し方をうかがうと、生まれは長野、転勤が多い親御さんの仕事の関係で愛知、岐阜……と各地を転々とし、ようやく落ち着いたのが神奈川。昔から木工が好きだったそうですが木工関連の学校には行かず、23歳で横浜の家具メーカーの門をたたき職人の道へ。30歳で同県の寒川町で独立し、平成元年に縁あって茨城にやってきました。

そこに根を下ろし家庭をもち、広々とした工房で木と会話するかのように己の仕事に打ち込む堀場さんは、一つひとつの道具に愛着をもち大切に使い続ける人。昨今では刃を研ぐ必要のない替え刃式のカンナもあるそうですが、目の込んだ木の場合など相当刃をいい状態にしないと削れないため、ご自身で納得のいく刃に仕上げ作品作りに取り組むそうです。物を大切にする心は、道具のみならず工房にあったラジオにも表れていました。なんと40年以上昔の高校時代に両親に買ってもらったラジオを、今も現役で使っているというではありませんか!参りました!こんなすてきな職人さんが心を込めて仕上げたフォトスタンド、末永く大切に愛用したくなりますね。

フキの葉をイメージした拭き漆仕上げの椅子、返礼品の写真立てとともに笑顔の堀場さん

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