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ふるさと納税で日本を元気に!~鉾田市~

茂木一久【らんちゅう】【メダカ】

品評会も盛んに開催!我が子のように愛育したくなる”泳ぐ宝石”らんちゅう

提供:鉾田市

気品ある泳ぎ、威風堂々たる面構え

愛好家の多い金魚「らんちゅう」と、育てやすく人気の高い「メダカ(楊貴妃)」

 

金魚の王様と言われる「らんちゅう」。金魚好きなら一度は憧れる、日本では昔から愛されている品種です。その特徴はずんぐりとした体型と頭部の肉瘤の隆起。一般的に育てるのが難しいと言われる品種ですが、コツさえつかめば大丈夫。飼ってみると実に奥深く、愛着が湧く金魚です。全国に愛好家がおり、らんちゅうの品評会では毎回熱い闘いが繰り広げられます。

 

今回はふるさと納税の返礼品として、茂木一久さんが育てている質の良いらんちゅうと、近年観賞魚として人気が出ているメダカを全国にお届けします。水槽をのぞくと気持ちよさそうに泳ぐ様子は、生活に癒しをもたらします。可愛らしい魚たちとの生活を始めてみませんか。

オレンジ色がはっきりしているメダカ「楊貴妃」

四季を感じさせて育てる金魚、バランスの良さが重視される

 

らんちゅうには背びれがありません。お腹に「舵びれ」があり、ここで舵をとっています。
水温は常温。一年の四季を感じさせながら育てます。冬に一部ヒーターを使用して育てることもありますが、これは早めに春と感じさせて産卵の時期を早めるためです。年中エアコンのかかった部屋にいると冬を感じることがなく、産まないことが多くなってしまいます。

らんちゅうには背びれがありません

らんちゅうの良し悪しの基準は「全てのバランス」にあります。
まずは頭の形。ぼこぼことしているのも魅力の一つです。全長や幅、お腹の付き具合、尾も重要な要素になります。尾は、桜尾、三つ尾、四つ尾と形によって呼び名が異なり、中でも4つに分かれている「四つ尾」が一番良いとされています。四つ尾は水の抵抗を受けにくく泳ぎ方がとてもスムーズです。

 

らんちゅうを評価する際”一番良い”とされるのは、泳ぎが上手であることです。らんちゅうを洗面器に入れた時、バランスが良くないと同じようにしか泳がず、ぐるぐると一方にしか回りません。泳ぎが上手だと洗面器の真ん中も通る泳ぎ方をし、品評会でも高評価となります。

色目、柄も注目ポイント。白い洗面器に入れた時に映える赤色がはっきりしていると、より美しく見えます。ひれが白いと、ひれが無いように寂しく見てしまいマイナスとなります。

 

水槽から洗面器に移した時に、らんちゅうがびっくりしてぴしゃぴしゃしてしまうと、品評会では即落とされてしまいます。品評会に出すらんちゅうは、落ち着きを維持できるよう特訓するのです。

尾びれは4つに分かれているのが、優良ならんちゅう

らんちゅうは全国各地で定期的に品評会が開催されています。「どこの家でも3匹混ぜれば日本一」と言われるように、全ての条件をクリアできるらんちゅうはなかなかいません。さらに飼育の際どれだけ愛情をかけて手をかけたかによっても評価が変わる、とても厳しい世界なのです。

らんちゅうを飼う前に知っておきたいこと、飼い方のコツ

 

手軽な水槽か、美しさが分かる池か

らんちゅうは、コツさえつかめば一般の人も飼いやすい魚です。大きな入れ物に入れた方が大きく育ちますが、基本的に(1)約40センチの水槽があれば3匹飼うことができます。らんちゅうの美しさをしっかりと感じたいのなら、池型がベストです。もともとらんちゅうは「上から見る魚」。120年ほど前かららんちゅうの愛好家はいたと言われていますが、昔はそもそもガラスの水槽などはなく、池で育てるのが普通でした。入れ物にもこだわりを持つのも良いでしょう。エアポンプは事前に用意をしてください。
(※1)45×30×30 35L の大きさの水槽が目安ですがランチュウの大きさにより異なります。

飼育場でのらんちゅう 上から見た方が美しい

飼育の最初に行うのが「水温合わせ」

らんちゅうが自宅に届いたら、最初に「水温合わせ」を行います。水を入れた水槽に、らんちゅうが入った袋をそのままポチャッと入れます。30分くらい置いておくと、水槽と袋の水が同じ水温になります。それから袋の水は捨てて、らんちゅうだけを水槽に入れます。ペットショップなどでは、水に慣れさせるため「袋の水ごと水槽に入れる方が良い」と説明されることもありますが、あまり気にする必要はありません。もしそれを重視したいのなら水槽の水を袋に入れて慣れさせてから、らんちゅうのみを水槽に移してください。

 

 

「混ぜるな危険」が合言葉!

らんちゅうの愛好家には、皆揃って言う「混ぜるな危険」というキーワードがあります。これは、もともと飼っているらんちゅうと新しいらんちゅうを同じ水槽で混ぜて飼ってはいけない、という意味です。らんちゅうは、「エラ病」などの病気を持っていることも珍しくありません。一緒に合わせてしまうと病がうつってしまい、らんちゅうの体調が悪くなってしまいます。
返礼品でお送りするらんちゅうは、病気を持たないよう徹底した管理の下で育てているので過度に心配することはありませんが、「らんちゅうを混ぜて育ててよいのは治せる技術を持っている人だけ」、と考えておくと良いでしょう。調子の悪いらんちゅうがいる水槽の水を触ったら、しっかりと手を洗うことも大切なこと。池ごとに洗面器などの道具を分けるくらい徹底してもやりすぎではありません。

 

また金魚すくいで取れる種類の金魚と一緒に飼うことはできません。らんちゅうはのんびりした動きが特徴ですので、普通の金魚にすべて餌をとられてしまいます。その穏やかさは、金魚の中でいじめられる大きな要素にもなってしまうのです。

 

ちなみにらんちゅうの餌は特別なものではありません。冷凍の赤虫など比較的安いものが販売されています。

オスのらんちゅう 性別は胸鰭と肛門の形で見分けます

成長過程で変わる色や姿、1年で1サイクルを楽しめる

らんちゅうは3、4月頃に産まれます。産まれるのは不思議と天気が悪い日の早朝が多く、中潮の日が多い傾向です。生まれたての赤ちゃんは「毛仔(けこ)」と呼ばれ、最初は茹で卵の黄身を与えます。うろこが生えそろい青く見える時期は「青仔(あおこ)」、その後は真っ黒な「黒仔(くろこ)」に変化します。この黒仔の時期は”黒仔関”と言われるほど、格好良く風格があります。その後「虎ハゲ」というチーターの柄のような一部色が剥げた状態になり、この時期を過ぎたら色鮮やかな色や柄が現れます。らんちゅうの品評会は秋にあり、規模の大きい大会には茂木さんも出品しています。

自然界では少なくなったメダカ。実は飼いやすく殖やしやすい

 

返礼品でお送りする魚として、らんちゅうの他にメダカも用意しています。
メダカはかつてよどみのある水路によくいたものですが、最近は綺麗に整備されてしまい、また農薬などの影響で自然界で生きていくことが難しくなっています。ただ家で育てるのはとても簡単で、一匹につき1リットルの水があれば十分です。エアポンプも必要なく、ボウルや水たまりのような環境でも、石と水草を入れたらすぐに飼うことができます。目安としてオスが3匹とメスが2匹いれば、どんどん殖えていきます。卵を取りそびれて孵化してしまうと、メダカが食べてしまうので注意してください。


ちなみに、昔からいるメダカは黒っぽい色をしていますが現在は品種改良され、黒の色素を欠いたヒメダカが主流となっています。さらに白や青、茶色やラメ色の体色をもつメダカも登場。オレンジ色がはっきりとしている楊貴妃という品種も人気があります。

※写真は「楊貴妃」という品種のメダカです。(注:室内の明るさにより写真と色が異なる場合もあります)

※写真は「青幹之」という品種のメダカです。(注:室内の明るさにより写真と色が異なる場合もあります)

※写真は「白幹之」という品種のメダカです。(注:室内の明るさにより写真と色が異なる場合もあります)

14年飼っていても分からないことが多い、人を魅了する力のある魚

 

高品質のらんちゅうなどをご夫婦で14年以上も育てている茂木一久(もぎ かずひさ)さんに、そのきっかけや魅力をうかがいました。

 

私はもともと生き物が好きで、らんちゅうを飼う前は熱帯魚などを飼っていました。ある時何気なくらんちゅうを飼い始めたところ、突然死んでしまったんです。「どうしてだろう」と思いながらそれを繰り返し、何とか元気に成長して「ちゃんと大きくなった!」と実感した時、ドツボにハマりました。14年飼っていますがまだ分からないことが多く、でもそこに面白みを感じています。

らんちゅうは金魚としてはあり得ない形をしています。ずんぐりしている姿がなんとも可愛い。人間を育てるのと同じで、寒かったら上着を着せるように、でも過保護にならないように、試行錯誤しながら育てています。昔は妻に「金魚と子どもとどちらが大事なの?!」と怒られ喧嘩になったこともありました。でもそれだけ人を魅了する魚だと思っています。らんちゅうもメダカも、大切に育てたものを返礼品としてお送りします。その魅力を感じて頂けるととても嬉しいです。

らんちゅうを育てる、茂木一久(もぎ かずひさ)さんご夫妻

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