茨城県中央東部に位置する鉾田市は、2007年（平成17年）に、鉾田町・旭（あさひ）村、大洋（たいよう）村が合併し鉾田市となりました。東の鹿島灘に沿って位置する鉾田市は、北には涸沼、西には北浦に接し平坦な地形と温暖な気候を活かした農業が盛んな地域です。

鉾田市の中でも北に位置する旭地区は昼夜の寒暖差が大きく、メロンの栽培に適した土地柄です。メロンの生産は昭和40年頃からノーネットメロンのプリンスメロンの栽培が盛んになり、その後キンショウメロン栽培も始まりました。昭和52年にネット系メロンのアンデスメロンが誕生し、現在では鉾田市旭地区だけでもエルソルメロン・オトメメロン・アンデスメロン・イバラキングメロン・クインシーメロン・アールスメロン等…と品種も豊富です。

メロンづくりで培った技術と変わることのない情熱は、親から子へと栽培技術が受け継がれ、高品質の甘いメロン作りが続けられています。

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とびっきり美味しいメロンをつくっていたのは、皆さんご存じのあの芸人さんのご両親！

鹿島灘海岸沿いの潮風が心地よい新緑の季節。
一本道をそれて農道へ入ると、平坦な畑にずらりと立ち並んだ辺り一面のビニールハウス群は壮観です。
農機具や苗のツルをたくさん荷台に積んだ軽トラックとすれ違いました。高台の木々の間からは、キラキラと光る海も見えて清々しいですね。

「こんにちは！」
ビニールハウスの入り口で声をかけると、にっこり笑顔でこたえてくれたのは、鉾田大使でもあるお笑いコンビ「カミナリ」石田たくみくんのご両親。
今回は、山一ファームの石田さんが育てた「とびっきり美味しいメロン（アンデスメロン・クインシーメロン・イバラキング）」を紹介します！

メロンづくりについて、石田さんご夫婦に聞いてみた！

メロンづくりでは、どんなことが大変だなと思うことがありますか？

石田さん「そうだねー。メロンの成長過程によって、それぞれ大切なことがあるんです。寒い時期の温度管理もそのうちの一つ。
日中はハウス内の温度が上がり過ぎてしまうので、ビニールハウスのサイドの開け具合の調節をするんだけど、東風・西風と風の向きによっても開け方も違うんです」

毎日の天気予報は欠かせませんね。

石田さん「そうなんです。ミツバチも天気が悪いと、気温が高くても飛ばない。イバラキングメロンは、特に天気に敏感な品種。ネットが出る時期に雨が多いと、細かくて美しいネットになりにくいんです。天気予報で、ある程度は予測しながら調整はするけど、なかなか難しいよ」

石田さんのメロンは「大きくて甘い！」と人気ですが、作り方に秘密があるのですか？

石田さん「『品質の良いものを、食べてほしい』『甘さと大きさにこだわりたい』と思っているから、苗に負荷をかけず適正の粒しか育てないってことかな。
そうすることで栄養がいきわたり、メロン一つひとつが大きな粒に、糖度16～18くらいまでになって『甘い！』ということになるんだよね。
せっかく食べるなら、大きくて甘いメロンがいいもんね」

穏やかに時々冗談も交えながら、楽しくメロンのお話をしてくださった石田さんご夫婦です。

美味しく甘く大きく育て！　愛情こめて大切に育てるメロンへのこだわり

収穫後の土はメロンに栄養を与え続けていたため、必要な栄養が不足してしまっています。栄養状態をよくし、連作障害を起こさないためにも、土壌の熱処理を行います。土を加熱することで土壌中の水分を蒸気に変え、土壌中の害虫が棲みにくい環境に整えるための作業です。ただ、それを行うのは、夏の真っただ中の7月だそう。

定植準備をする12月頃には、水分を多く含み栄養をたっぷりと蓄えてふっくらとした、栄養満点の苗のベッドになります。

まだまだ寒い1月。畑の土に霜柱が立つ季節になるとアンデスメロンの定植が始まります。ビニールで覆われていた土はホカホカと暖かく、メロンの根ものびのびと育ちやすい環境に整えられています。30棟ほどあるビニールハウスでは収穫時期をずらしながら3品種の苗を定植していきます。
生産者さんによってビニールハウスのビニール資材もまちまち。山一ファームでは、ビニール資材は少し厚めの物を使用し、冬の寒い時期は3重にして温度管理に気を配ります。

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メロン各種

さつまいも各種